CONCEPTコンセプト

遠きヨーロッパの地で生まれ、育まれたクラシック音楽。楽譜の中では何が語られ、どんなドラマが潜んでいるのでしょう?作曲家が楽譜に託した物語を生き生きとピアノで表現すること・・・それこそが演奏の醍醐味ですね。
そのためには、西洋音楽の伝統的な様式と歴史背景への理解、そして楽曲分析(アナリーゼ)は避けて通れません。
私はいつも、これらの知識をできるだけ分かりやすく、現代の日本に暮らす私たちの言葉に置き換えて伝えるべく、ピアノ演奏の指導や演奏活動を展開しています。

ピアノの音は、誰が弾いても同じではありません!だからこそ、自分の身体の条件に見合った自分だけの音色を探求しなければならないのです。

♬理想の音を出すために~ピアノを弾きながら同時に自分の音を聴くこと
♬変幻自在に音色の変化をつけるために~タッチを使い分けて、一音一音豊かな色彩の変化を生み出すこと

この2点を意識するだけで、ピアノの音色は劇的に変わります。
私のレッスン室は、色彩豊かな音色を追求する、言わば“ピアノのアトリエ”です。自分の音色を磨き、楽曲のそれぞれの場にふさわしい音色を追求するという実践的なレッスンを行っています。

  • たくさん練習しているのに、なぜかなかなか上手くならない。
  • そもそも基礎的なことから出来ていないような…でも今さら誰にも聞けない。
  • 楽譜の本質が読めていない。
  • ピアノにおいて自分の目指すところが何か、見失っている。
  • ピアノ歴は長くても、自分はピアノについて音楽について何も知らない気がする。
  • 練習はいつも漠然としていて、効率的な練習の仕方が分からない。
  • “良い演奏”って?“表現”って?一体何をどうすれば良いのか分からない。
  • 音楽は好きだけれど、その気持ちがピアノに向かった時に自由に表せない。
  • ただ続けるのではなく、どうしたら理想とする音楽に近づけるのか知りたい。
  • アナリーゼ、フレージングとアーティキュレーションといった音楽を把握する上で重要な事項をきちんと学び直して、実際の演奏に結びつけたい。

等々、ピアノの演奏に関するこんな悩みをお抱えの方は多くいらっしゃると思います。

クラシック音楽は、古く遠きヨーロッパで生まれ育まれてきました。使用している言語や民族、文化や風習・土壌、身体の造り、歴史的背景など私たちとは全く異なる文化の中で発展してきたものですから、そもそも私たち東洋人にとっては理解するのが難しくて当然なのです。けれども、西洋の文化が私たちの個性と何がどう違うのか、驚きを持って学び、やがて理解と共感に繋げていくところに、東洋人が西洋音楽を学ぶ醍醐味があるのではないでしょうか。
私がパリに4年間音楽留学して見てきたこと、感じ取ったこと、学んだことはまさにこういったカルチャーショックによる驚きにパッと眼が開いたところから始まります。
異文化から生み出された芸術にたくさんの?を抱きながら、何とかしてピアノの演奏をワンランク上に上達させたい、と探求する方々のために、ヨーロッパ芸術と私たち東洋人の間に立ち、“ヨーロッパの常識”を私たちの言葉に翻訳・カスタマイズして、私たちにも理解・共感ができる分かりやすい言葉で的確なサポートをしたいという思いから、ピアノクラスを開講しました。

ピアノの演奏には、“ピアノを弾く”という運動そのものの他に、表現されるべき音楽の内容が示された“楽譜”の問題が大きく絡んできます。このどちらもおろそかにならず、バランス良くコントロールすること…実践と共に、楽譜上の理論・様式や歴史的背景といった異文化芸術への総合的な理解、そしてそこから得た知識をピアノ演奏の上で“表現”としてしっかり結びつけられることが、私の目指す音楽教育です。

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